全国規模のEV充電インフラを支える─“複雑さ”を楽しむエンジニアの挑戦
弊社では「エネルギーの未来をつくる」というMissionの実現に向け、電気自動車(EV)の普及に寄与するサービス提供に取り組んでおり、「エネチェンジクラウドEV」ではEV充電事業者向けにAPIやアプリを開発・提供しています。
今回は、エネルギークラウド事業部 システム開発部で「エネチェンジクラウドEV」のバックエンド開発を担うSさんへインタビューをしました。
Sさんのお人柄と業務内容を知り、興味をお持ちいただけると嬉しいです。
プロフィール

新卒で生命保険会社に総合職で就職。「システム改善」への興味からITの道へ進むことを決意しJavaの学習や社内SEとしての勤務を経て2022年6月にENECHANGE株式会社に入社。現在は「エネチェンジクラウドEV」開発のバックエンドエンジニアとして活躍中。
「自分の手でものづくりがしたい」という想いからENECHANGEへ
ーーこれまでの経歴と入社のきっかけを教えてください。
S:新卒では生命保険会社に勤めていました。エンジニアではありませんでしたが、社内システムを利用した際にシステムの古さ、使いづらさに課題を感じ、「同じように課題を持つ人が日本中にいるんだ」と思ったことがきっかけで、ITへの関心が高まりました。
「システム改善」への興味が強かったので、プログラミングスクールでJavaを学んだ後、メーカーの社内SEとしてSalesforceの開発や発注システム開発のベンダーコントロールなどに携わりました。
社内SEとしての業務も楽しかったのですが、次第に人に作ってもらうより、自分で手を動かして開発してみたいという思いが強くなり、転職を決意しました。
当時はENECHANGEともう一社に内定をもらっていましたが、選考を通して感じた「人のよさ」が決め手で入社を決めました。
特に人の良さを感じたのは「チャレンジ」の時です。当社にはチャレンジという技術課題の選考があるのですが、その際にはエンジニアが4人も参加してフィードバックをくれました。ほぼ素人の私のコードに対してこんなに真摯に向き合ってくれるんだと感激しましたし、一緒に働くイメージがついたのを覚えています。
チャレンジの詳細はこちらもご覧ください。
ーー入社後はどんな業務に携わっていますか?
S:入社後1年半ほどは、「エネチェンジクラウドMarketing」のプロダクト開発を担当し、大手電力事業者向けの電気料金比較サイトなどの開発を担当しました。
その後現在のEVユニットに異動し、大手エネルギー事業者が提供するEV充電アプリの開発を担当することになりました。
これは以前当社の事業として運営していたEV充電サービス事業で開発・提供していたEV充電エネチェンジアプリの開発ノウハウや知見を活かして提供しているアプリで、基本的に全ての開発や運用保守はENECHANGEで実施しています。
私はバックエンドエンジニアとしてアプリの追加開発や運用保守を行っています。
業務ではネイティブアプリエンジニアやデザイナー、PMなどと日々連携し、お客様ともコミュニケーションを取りながら様々な規模のプロジェクトに携わります。
開発の進め方として、小さな機能改善やリファクタリングなど規模の小さなプロジェクトは優先順位を柔軟に調整しながらアジャイルに対応しています。
1年程度かかるような大きなプロジェクトの際は、お客様のご要望をベースに、仕様検討や見積もりから始まり一連の工程を踏むウォーターフォールの進め方を取っています。
プロジェクトによっては業務委託のエンジニアにも参画いただいて一緒に開発を進めたりするので、業務委託メンバーの採用やマネジメントも業務の一つです。

エンジニアとして総合力を上げられる環境
ーー印象的なプロジェクトはありますか?
S:直近ではローミング連携機能の開発が印象的でした。
これは提供しているEV充電アプリを通じて、自社以外の他社が保有するEV充電器も利用できるようにするための機能です。
例えば、ユーザーは自社のアプリを使って充電スポットを検索したときに、他社が管理する充電器も一覧に表示され、そのまま充電の開始・終了・決済までできるようになります。
これは一年くらいかけての大きなプロジェクトでした。
今回の開発では、複数の企業やシステム間でリアルタイムに情報をやり取りする必要があり、複雑な条件を整理するのが大変でした。
特にステークホルダーが多かったので、障害時の対応や要件定義において多くのパターンを想定する必要があり、図や表で情報を見える化するなどして、認識の齟齬を防ぐことに注力しました。
インフラ面では、既存アプリとは別にローミング機能を安全に提供するための専用サーバーを立て、システムの安定性も担保しています。
また、複数プロジェクトが同時並行で進んでいたので、開発のカオスを防ぐためにモジュラーモノリスを導入しました。リポジトリの責務を分けることで、安全かつ効率的に開発を進められるようにしました。
ーーエネチェンジクラウドEVの開発のやりがいを教えてください。
S:一番はエンジニアとして総合力を上げられることだと思います。
業務委託エンジニアの採用から見積もり、設計、実装、テスト、リリースとなんでも任せてもらえてエンジニアとして成長を感じています。
技術的にも自分から提案することで新しい技術を取り入れられるなど、挑戦しやすい環境があるのもありがたいですし、プロダクトに深くコミットできるので愛着もあります。
これまでもモジュラーモノリスの導入やAWSのアーキテクチャの追加、サーバーの追加などプロダクトを良くするための色々な挑戦、改善をしてきました。
特に全国規模で多くの人に使われ、生活に紐づくサービスだからこそ、障害やダウンタイムを発生させずに大きな機能をリリースさせるための事前準備や手順書作成、堅牢なシステムの構築などの経験もでき、日々学びになっています。
また何より社会貢献性が大きく、日々サービスのユーザー数やEV充電スポット数が伸びており、日本のEV充電インフラ、ひいてはEVの普及に寄与していると実感できるのも嬉しいです。
ーー今後の展望について教えてください。
S:アプリのユーザー体験をさらに良くするため、特にパフォーマンス面を改善していきたいと考えています。地図検索系APIなど、今後のユーザー数増加を見越して、スケーラビリティを意識した設計が必要です。
個人的にはGo言語での開発にチャレンジしたいです。今は複数プロジェクトが並行しているのでなかなかできていませんが、以前は同じEVユニットで提供している「EVsmart」のGoでの開発にも携わったことがあり、また同じような形で技術的な領域を広げていきたいと思っています。
EVsmartの開発に携わるIさんのインタビュー記事もご覧ください。
真面目でオープン、チームで成長できるカルチャー
ーーチームの雰囲気やENECHANGEで働く魅力を教えてください。
S:真面目でオープン、心遣いもできる方が多いです。
サーバーサイドのアラートが出た時に領域の異なるネイティブアプリエンジニアのメンバーも率先して一緒に調べてくれたり、対応に追われている中で社内連絡を巻き取ってくれるなど、チーム全体で支え合いながら業務に取り組めている実感があります。
ENECHANGE全体では、常に改善を図っているのが良いところだと思います。
私が入社してから3年弱ですが、生成AIを含む新たなツールの導入や業務改善に向けたRPAの構築など日々便利になっていくのを感じます。
日々の些細な事柄もツールを活用して自分たちで働く環境を良くしていくという意識の強い組織で、こうした改善を積極的に推進してくれるメンバーがたくさんいるのがありがたいです。
エンジニア目線では技術的な社内勉強会が頻繁に開催されており、聞くのはもちろんアウトプットの場が常に身近にあるのも成長できる環境も魅力です。
ーーどんな方が当社のカルチャーにマッチすると思いますか?
S:わからないことにも前向きに取り組める人、立ち向かえる人がフィットすると思います。
またサービスを良くしたいという想いを持っている方と一緒に、このアプリをどのように良くしていくか議論しながら仕事ができたらもっと楽しいだろうなと思っています。
EVユニットのサービスは特に、現在1→10のフェーズにあり、プロダクトのグロースに携わることができ、「エンジニアとしての成長」と「社会貢献」の両方を実感できる貴重な機会だと思っているので、そういう環境を求める方にはマッチするのではないでしょうか。
ENECHANGEでは社会に貢献できるサービスの開発に一緒に取り組んでいただける方を求めています!
成長を支援する制度や環境も整っていますので、まずは気軽にカジュアルにお話ししましょう。
詳細はこちらからご覧ください。