入社3カ月で副事業部長に抜擢 本気でエネルギーに挑む事業成長と省エネDIY

大企業の東芝からスタートアップを経てENECHANGEにたどり着き、わずか3カ月で法人ビジネス事業部の副事業部長に就任したKさん。そのキャリアの軸には、一貫して「クリーンなエネルギーが循環する社会の実現」というライフミッションがありました。
これまでのキャリアやENECHANGEを選んだ理由については、こちらから詳しくご覧いただけます。
今回は、KさんがENECHANGEに入社してから感じた魅力と、なぜ入社からわずか3カ月で副事業部長に抜擢されたのか、その背景に迫ります。また、副事業部長として描いている事業の今後のビジョンや、プライベートでの省エネリフォームへの挑戦についてもご紹介します。Kさんの「本気でエネルギーに挑む姿勢」をぜひご覧ください。

ENECHANGEは、自由に挑戦できる環境と愚痴のない職場


――ENECHANGE入社後はどんな業務に取り組んだのですか?
K:入社後すぐに、DXの立ち上げに関わりました。Salesforceを使って、現行の基盤システム(営業管理や顧客対応のデータを管理・活用するための仕組み)を全面的に移行する作業に取り組みました。社内のオペレーションが複雑なために、これが本当に大変でした(笑)。現場の業務も自分で進めているので、新規事業の開発はこれから少しずつです。
 
――実際に働き始めて、ENECHANGEのどんなところに働きやすさを感じていますか?
K:自分がどこのチームでどんなポジションにいても、「これやりましょう」と提案すれば、必要なことはみんな動いてくれるので、フラットで働きやすいと感じることが多いです。法人ビジネス事業部の執行役員である曽我野さんや五十嵐さんは、「メンバーに任せていこう」という思考が強いので、「これをやりたい」と手を挙げればチャンスが広がるし、自分の領域もどんどん拡大できるのが面白いですね。逆に、自分の考えや主体性がない人には難しい環境かもしれません。それでも、経験年数や役職に関係なく、良いアイデアは良い、違うものは違うと意思決定が進んでいくのが、この自由に挑戦できる環境の魅力だと思っています。
 
――入社してから驚いたことはありますか?
K:ほとんど会社の愚痴を聞かないんですよ。中にいる人からしたら当たり前かもしれないですけど、これには本当に驚きました。会社の中でみんなが愚痴を言っている環境って、やっぱりすごく不健全だと思うんです。でも、ここではそれがほとんどなくて、さらにリファラル採用が多いのも印象的です。自分が嫌な会社を誰かに紹介することなんて普通しないですから(笑)。僕も実際に紹介したことがありますが、自分がここで働いていて良い会社だと思えるからこそ、紹介できるんですよね。

入社3カ月で副事業部長に就任 法人ビジネスを強力なキャッシュエンジンへ


――Kさんは入社から3カ月で副事業部長に就任されました。活躍の秘訣を教えてください。
K:僕は3カ月で結果を出したとは思っていません。ただ、事業全体を見ようと思うと、営業やオペレーション、お金回りをある程度理解していなければならない。全ての分野でプロフェッショナルでなくても、全体を把握する力が求められますよね。法人ビジネス事業部の中では、たまたまそういう人材が求められていたフェーズで、前職の経験から「ちょっとできそうだから任せてみよう」という判断になったのだと思います。
「できるかわからないから任せるのはやめよう」という会社が多い中、ENECHANGEでは、モチベーションやスキルセットを見て「できそうだ」と感じたら任せてみる。その柔軟で可能性に賭けようとする判断が、この会社の良い所だと思っていますし、それに応えたいと思っています。
 
――現在、副事業部長として注力していることは何ですか?
K:今は、法人ビジネス事業部のスイッチング(電力切り替え支援)事業を伸ばすことにリソースを集中しています。ENECHANGEでは「エネルギーの未来をつくる」ために、EV充電事業を始めましたが、毎年10億円から20億円ほどの投資が必要です。一方で、法人ビジネス事業部とエネチェンジ事業部を合わせたプラットフォーム事業は、2023年に約32億円の売上を上げ、利益も約3.6億円に達しました。この事業規模をさらに拡大し、利益率を向上させることで、法人ビジネス事業部単独でも年間20億円のキャッシュを生み出せるようになると考えています。
 
このキャッシュを活用すれば、EV充電事業を自社の資金だけで運営したり、新しい再エネ活用の事業を立ち上げたり、「エネルギーの未来をつくる」ための挑戦をさらに加速できます。そのためにも、法人ビジネス事業部を強力なキャッシュエンジンにすることが、今の優先課題だと思っていますし、そのポテンシャルがあると考えています。
同じく法人ビジネス事業部のTさんと
同じく法人ビジネス事業部のTさんと
 
――事業規模拡大に向けて、今後、法人ビジネス事業部で取り組みたいことを教えてください。
K:2028年の炭素税導入が、脱炭素の分野では重要なマイルストーンになると思っています。CO2を排出すること自体がコストになる時代が来るんですよ。そうなると、「CO2削減にどれだけお金をかけるべきか」みたいなことが、ちゃんと数字で見えるようになる。そのタイミングでみんなが本気でCO2削減に取り組むと思うんですよね。
だからこそ、今のうちに顧客との接点をしっかり作っておいて、CO2の見える化からアクションまで一貫してサポートできる体制を整えたいです。それができれば、顧客が脱炭素に向けて動きやすい環境を作れるし、僕らのビジネスとしても強みになると思っています。

半径5m 身近な所から始める環境問題への取り組み


――ところで、Kさんのプロフィールでもう一つ驚いたのが、自宅の省エネ化のためにDIYをしていて、プライベートでもライフミッションを体現していることでした。
K:祖父母が住んでいた築30年の一戸建てを引き継いで住んでいます。最初はキッチンが使いにくくて、そこからリフォームを始めました。リフォーム業者の選び方とか、コスト構造をどう抑えるか、施主支給でパーツをAmazonから買ってくるとか、そんな工夫を重ねて、求めている形に仕上げる楽しさを知りました。中古の一軒家をリフォームしていく面白さを知っちゃったんです。
そこから断熱仕様にしたり、屋根に太陽光パネルをつけたりして、自分の快適さと環境への配慮を両立させることにハマっています。
 
ーーリフォームをして、生活にどんな変化がありましたか?
K:ほとんど窓から熱が逃げていくので、窓を断熱してあげると快適になるんです。窓の交換って20万円ぐらいかかるんですが、3万円ぐらいで窓を自分で発注して、自分で窓を内側につけて二重窓にしました。すると、結露がなくなるし、冬のお風呂場もすごく温かい。暖房を使う必要がないし、電気代が節約になるし、住み心地がよくなるし、良いことしかないじゃないですか(笑)。外壁も中に断熱材を入れるリフォームをして、最近は中古の一軒家でも全然温かくすることができると実感しています。
DIYで内窓を作るKさん
DIYで内窓を作るKさん
 
ーー省エネリフォームに精を出していることについて、家族の反応はどうですか?
K:呆れながら、ぼんやり横から見られています。ただ難しいのが、やっぱり「だって寒いんだもん」の一言には勝てないんですよ。家族がエアコンの暖房が苦手で、「温かいからガスヒーターを使いたい」って言うんです。ガスヒーターだと1のエネルギーで1の熱を作るんですけど、エアコンは熱を移動させているだけなので、1のエネルギーで3ぐらいの熱を作れる。エネルギー効率は圧倒的にエアコンが優れているんです。でも、そう言っても「いや、寒いんだもん」で終わる(笑)。これが環境問題の難しさなんですよね。快適性に対して、エネルギー効率ではなかなか勝てない。
それでも最近は僕がうるさいので、渋々エアコンを使うことに協力してくれるようになりました。環境問題の取り組みも、まずは半径5m、身近な所から実践していきたいと思っています。
 
ーー家族とのやり取りから、環境問題の真髄にたどり着くとは、さすが本気でエネルギーの課題に挑んでいるKさんです!

ENECHANGEでは、多様なバックグラウンドを持ち、それぞれの想いを胸に集まったメンバーが、エネルギーの未来をつくることに挑戦しています。
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