企業法務でキャリアアップ 成長企業を支える法務の役割と求められる力
ENECHANGEでは、さらなる企業成長に向け、法務室の体制強化を進めています。これまでの法務室は主に契約法務を担ってきましたが、事業の成長に伴い、内部統制の強化や組織としての役割拡大が求められています。
そうした環境の中で、法務としての成長を求めてENECHANGEに入社したのがKさん。 入社から約半年でリーガルチェックを一手に担い、事業部と連携しながら業務を進めています。事業部の協力体制、法整備が追いつかない領域への対応、柔軟な働き方など、ENECHANGEならではの法務の特徴や魅力を聞きました。
さらに、法務室の組織強化を進めるYマネージャーに、これからの法務に求められる人材像について聞きました。
▼目次
月130件のリーガルチェックを一手に担う ENECHANGEの法務の仕事「楽しく困る法務」を目指して 相談しやすい雰囲気づくりENECHANGE法務はここが違う!①事業部の協力体制が生むスピード感ENECHANGE法務はここが違う!②前例のない領域でも、確かなサポート体制で対応ENECHANGE法務はここが違う!③フルリモートでも活躍できる柔軟な環境共感と挑戦が 自分の成長につながると感じて法務の役割を広げ 成長を加速させる組織へ

月130件のリーガルチェックを一手に担う ENECHANGEの法務の仕事
――ENECHANGEの法務室の業務を教えてください。
K:法務室の業務は大きく3つあります。1つ目は、契約書などを法的観点から確認する「リーガルチェック」。社内からの依頼は1か月で約130件ほどあり、それに対応しています。2つ目は、経営層の指示のもと進める内部統制やコンプライアンス関連の業務です。3つ目は、取締役会など意思決定機関の運営事務局としての業務です。
現在、リーガルチェックについては、ほぼ私が一手に担っている状況です。
――1か月に130件!相当多い印象ですが、リーガルチェックにはどんな依頼がありますか?
K:契約書を新しく作成する際の雛形や、取引先から送られてきた契約書の確認、さらには新しい事業を進める際に「これって問題ないですか?」「どんな法律の規制が当てはまりそうですか?」といった相談に日々対応しています。
リーガルチェック以外にも、法令のアップデートや法改正をチェックして、会社や事業に影響があるものがないかを調べたり、知的財産の管理をするのも法務室の担当です。
――ENECHANGEは複数の事業があるだけでなく、内容もどんどんアップデートされるので、その対応だけでも大変そうですね。
K:そうですね。契約書の雛形が昔のままで、今の提案内容と合っていないことを見つけると、急いで修正しなければなりません。例えば、「最初は手作業で対応していましたが、今はシステムの提供もしています」と事業部の方から言われたら、「それならライセンスも必要ですね!契約書を変えなきゃいけませんね!」なんてやり取りもあります。
「楽しく困る法務」を目指して 相談しやすい雰囲気づくり
――法務の業務を進めるにあたって心掛けていることはありますか?
K:インシデント対応やちょっと難しい相談をされたときに、嫌な顔をしない法務がいいなと思っています。難しい相談をされても、楽しく困ってくれる人というか。少しでも相談しやすい雰囲気を作りたいと心掛けています。
――相談しやすい雰囲気を作るために、工夫していることはありますか?
K:やっぱり、一度でも仕事以外で接点があると相談しやすくなるんですよね。たまたま好きな、筋トレやゴルフなどの部活が社内にあったので入っていますが、部活に入っているおかげで話しやすくなったなと思います。
部活以外にも、ランチ手当を活用して、いろんな部署の人とお昼ご飯を食べに行きます。ENECHANGEは会社全体がウェルカムな雰囲気なので、事業部を問わず、自然と混ざってランチに行けるのが良いですね。
仕事終わりに一汗!社内の筋トレ部でリフレッシュする法務室・Kさん(左上)

ENECHANGE法務はここが違う!①事業部の協力体制が生むスピード感
――ENECHANGE特有の法務業務の特徴はありますか?
K:スピード感がすごく速いなとは思います。よくありがちで、法務にとって「嫌なスピード感」に、法務には「急いで!急いで!」と言ってくるけど、必要な情報が共有されないパターンがあります。しかしENECHANGEでは、事業部がちゃんと協力してくれるのが大きな違いです。
状況や契約書に反映すべき情報について質問すると、すごくクイックに、的確な回答が返ってくるので助かっています。仮に担当者がわからなかったとしても、他の詳しい人につないでもらって回答が来る。関わる人全員が、その案件を前に進めようとする姿勢が感じられてすごく良いなと思っています。
――社員一人ひとりが、ENECHANGEのValue「IMPACT DRIVEN」に基づいて行動しているので、プロブレムソルバー(問題解決者)としての意識が高いことも、協力体制が構築できている理由かもしれませんね。
K:そうですね。他社では、法務が「こういうときにこうなったら、こういうリスクがありますよ」と上層部に報告しても、具体的な対策が進まないことも多かったんです。でもENECHANGEの場合は、法務から事業部や経営層にリスクを伝えると「では、こういう形でリスク回避しましょう」や「改めて正式な会議体で話し合いますね」と、すぐに議論が進むんです。会社全体として、問題を前向きに解決しようとする姿勢があると感じています。
ENECHANGE法務はここが違う!②前例のない領域でも、確かなサポート体制で対応
――スピード感が求められることに加えて、ベンチャー企業ならではの特徴を感じる部分はありますか?
K:前職もベンチャー企業で新しいことをやっていたので、同じような難しさは経験していますが、ENECHANGEもビジネスモデルが新しいものが多いので、法の整備が追いついていないことが結構ありますね。事業を進めるうえで、「これから規制されるのか」「既存の法律の延長で処理されるのか」を考えながら、法律が整備されるまでの “余白”をどう埋めるのかを判断する必要があります。
――前例のない領域に挑戦するとき、どのように判断の方向性を決めているのですか?
K:まずは自分で徹底的に調べるところからですね。ある程度調べた上で、「ここまで調べて、自分はこう考えているんですが…」と法務室のデイリーミーティングで相談しています。法務といっても、バックグラウンドが違うと解釈が変わってくることがあります。法律事務所出身のメンバーや、私のように企業法務を経験してきた者、それぞれの視点で擦り合わせていきます。そうすると、新しい論点や別の考え方が見えてくるんです。
――法務室のメンバー同士で相談できる時間が毎日あるのは、心強いですね。さらに法律の知識を補うためのサポート体制はどうなっていますか?
K:週に一度は顧問弁護士に相談できる環境がありますし、必要なときには関係省庁や業界団体に問い合わせて、判断の精度を高めています。また、契約書審査や法律相談で不安なところは、LEGAL LIBRARYを導入しているので、専門書籍をいつでも見られるのも嬉しいポイントです。

ENECHANGE法務はここが違う!③フルリモートでも活躍できる柔軟な環境
――法務の働き方として、フルリモート勤務ができるのも特徴的ですよね。
K:書類のやりとりや相談しやすさから、法務はフル出社を求められる会社が多いんです。僕も以前は「出社してなんぼ」と思っていました。
そこで、僕自身、ENECHANGEに入社してから最初の1ヶ月くらいは週3出社でスタートして、少しずつリモートを増やしていきました。業務に慣れてきた今は、基本的に週1出社です。仕事のスタイルに合わせて「どう働きたいか」を自分で調整できるのは、すごく良いところだなと思います。
共感と挑戦が 自分の成長につながると感じて
――どうして転職をしようと思ったのですか?
K:前職ではもともと法務として働いていましたが、会社の状況や「法務の視点を広げるために営業を経験してみたい」という思いもあり、一度営業にチャレンジしました。
ただ、営業で成果を出したことで法務に戻ることが難しくなり、気づけば片道切符になってしまって。このまま営業を続けるよりも、新しい環境で法務の経験を広げた方が、自分のできることも増えると思い、転職を決意しました。
――転職を考え始めたときにENECHANGEと出会ったのですよね?
K:知人の大学の先輩にENECHANGEの社員がいて、法務を募集していることを知人を通して教えてもらいました。それで、まずは話を聞いてみようと。
――ENECHANGEのどんなところに興味を持ちましたか?
K:カジュアル面談でMissionとValueの話を聞いたときに、社員全員が同じ方向を向いて仕事に取り組んでいるという印象を受けました。前職でもMissionは掲げられていましたが、組織一体となって同じ方向を目指す難しさを感じていたので、ENECHANGEの環境がとても魅力的に映りました。
また、ENECHANGEを紹介してくれた知人も交えて、社員と一緒に食事をする「リファラルご飯」で話を聞いていても、MissionやValueに対する共感が根付いていることを感じました。
――面談以外でも、社員と食事をしながら社内の様子を聞く機会があったのですね!社員の印象はいかがでしたか?
K:「楽しそうに忙しそう」です(笑)。インシデント対応で忙しい中でも前向きに取り組んでいて、この環境ならいろんなことに挑戦できて、自分のスキルも伸ばせそうだと感じ、入社意欲が高まりました。
――実際に働いてみて、成長を感じる瞬間はありますか?
K: 法務関連のスピード感は、以前と比べてもかなり向上していると感じます。これは、営業経験を経たことや、事業部が法務とのコミュニケーションに非常に協力的であることが大きいですね。そのおかげで、事業の進め方に合わせた柔軟な対応がスムーズにできるようになっています。

法務の役割を広げ 成長を加速させる組織へ
ここからは、今後の法務室について、Yマネージャーに話を聞いていきます。

――法務室として、今後どのような体制を目指していくのでしょうか?
Y:これまでの法務室は、人数的な制約もあり、主に契約法務と呼ばれるリーガルチェックを中心に業務を担ってきました。しかし、事業が順調に推移している中で、これからは内部統制・コンプライアンス体制を強化し、株主や投資家の皆さんだけでなく、社会から信頼される会社にしていかなくてはいけません。そのため、現在の体制を強化し、組織としての役割を広げていく必要があります。
――法務室の組織強化のために、どのような人材が必要になりますか?
Y:内部統制・コンプライアンス体制を強化するにあたり、手先の技術も大切ですが、本質的には「丁寧に業務を進められること」が重要だと考えています。社内規定やマニュアルに基づいて手続きを進める必要があるため、根拠となる規定などをしっかり確認しながら関連部署とも緻密に調整を行い、正確に進めることを無理なくできる方が、ガバナンスの仕事には適していると思います。
――さらにENECHANGEの法務で活躍できるのは、どのような方でしょうか?
Y:ENECHANGEでは、どの業務も非常にスピード感が求められる、という特徴があります。このスピード感は単に「速く処理する」ということではなく、業務の本質を突いて短期間でまとめていく力が必要ということです。
法務としては、短期間で多くの業務に触れることができるので、新しくキャリアを築きたい方にとっては、非常に成長しやすい環境だと思います。また、すでに法務の経験を積まれてきた方にとっても、さらに成長を加速させられるはずです。
ENECHANGEでは、多様なバックグラウンドを持ち、それぞれの想いを胸に集まったメンバーが、エネルギーの未来をつくることに挑戦しています。
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